2019年3月14日木曜日

ソニー 盛田昭夫 / 森健二

“時代の才能”を本気にさせたリーダー

この本を読めば、経営は生きたきわめて人間的な実学だということが分かります。
理想を掲げ、ビジョンを持ち、製品にこだわるだけでなく、人を見出し、動機づけ、勇気づけ、応援し、先頭になって進んでいく。こういった姿勢が、会社という組織に命とやる気とやりがいをもたらし、文化を形成する。
任せるけど、自分が一番考える。だから周りのみんなもそれ以上に没頭する。

最後の方に、盛田の3代後の社長、出井伸之のことが語られています。彼は優れたアナリストであり、優れた経営戦略家だったようですが、それを実現する組織に命を吹き込むことができなかった。それが、ファウンダー世代と決定的に違うことだったようです。
そのあたりのくだりが、一番僕には響きました。

また、たいして英語も話せないのに、副社長自らアメリカに移住するところもすごいなと思いました。住むだけではなく、その人脈を広げる努力もものすごかったようです。
「自らチャンスを作り、チャンスにより自らを変える」を実践してるんですね。

https://www.diamond.co.jp/book/9784478028698.html