そして、この「果ての国」の「黒い白鳥」は、予測できない。予測できないことが起こることを受け入れなければならないのだ。
さらに、数少ないチャンスをつかむためには、この「黒い白鳥」に、「小さく」さらされておくことも必要である。
大きなリスクに大きく掛けるのは間違っている。
こういったことを、上下2巻にわたり、滔々と述べていますが、なんせ長い!学術論文でなくエッセーですが、この人おしゃべりなんだろうな、と思いました。
懐疑主義者だと本人も言っているように、いろんなことを疑う、という姿勢はカッコいいなと思います。将来を予想している人を疑う、このままうまくいくと思うことを疑う、後づけの講釈を疑う、そして「システム2」を使え。
こういう本をリーマンショックの前に出したところに意義があったんだろうと思います。
ほとんどのことは運だとすれば、僕自身、今まで運のいい人生を送ってきたような気もします。
それを誰にかはわかりませんが感謝するとともに、今後思いもよらなかった悲運が起こることも覚悟し、受け入れていかなければならない、そう思いました。
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