2016年8月14日日曜日

夫婦という病 / 岡田尊司 (2016)

21のケースを取り上げ、問題を抱えている夫婦の、うまくいかなかった原因を解説しています。
なかには、サロメやオードリー・ヘップバーンの例もあり、典型的ではない夫婦の新しい形も示しています。

回避型、不安型、自己愛型など、人の類型に焦点を当てて処方箋を示しているところが、精神科医らしいと思いました。
画一的な、うまくいくやり方、うまくいかないやり方を解説しているのではなく、それぞれの人のタイプに合わせたやり方が必要、という解説が、僕にとっては新鮮でした。
夫婦の形といういものを勝手に思い描いて、妻も同じ幻想を抱いているものと思うのは間違いで、相手に合わせて、そして自分を見つめてこそ夫婦の形ができるのですね。

自分が回避型の傾向が強い、ということも本書を読んでわかりました。こういった傾向が、妻をカサンドラ症候群的な状態に追い込んでいったのでしょうね。
もう過ぎてしまったことは変えられないので、これからできることをするだけです。

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