2016年3月12日土曜日

大局観 / 羽生善治

羽生善治は、僕の世代にとってはスーパースターですが、その挑戦する姿勢と同時に、非常に自然体である文体に惹かれます。おそらく、彼自身が自然体なのでしょう。

この本のタイトルは「大局観」ですが、大局観について書かれてあるのは一部で、大半はいろいろなテーマに関するエッセイです。

一番驚いたのは、『私はこれまで、何と闘うという目標を立ててやってきていない。信じていただけないと思うが、常に無計画、他力志向である。人生は突き詰めてはいけないと思う。』というところです。
レベルがあるとは思いますが、長期的目標を定めず、目の前のことを精いっぱいやる、というのは天才ならではなのか、才能あることを生業にできる幸福な人生だからなのか。坂東玉三郎も同じようなことを言ってました。
確かに人生を突き詰めすぎると、確かに窮屈になります。
さっぱりとした生き方ですよね。

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