2015年11月14日土曜日

14歳からの哲学 考えるための教科書 / 池田晶子

最初は考えることとは何か、から入り、少し面倒な感じがしたし、科学(物質科学)よりも精神を優先する考え方はなじまないところもあったが、はっと気付かせてくれることもいくつかあった。

まず、自分を愛する、ということだ。自分を愛せない人がどうして他人を愛せるのか。愛するということと愛されたいということは、全く違うことを言っている。
ホイットニー・ヒューストンの歌にもあるように、自分を愛することは最も大切なことなのだ。自分の可能性を信じることができる人になってはじめて、人を応援できるようになる。

それと、死の意味と「今」ということだ。
宇宙は膨大な継続が続いており、僕もその継続、そして宇宙の一部である。地球上の生物はDNAのキャリアととらえたのは、ドーキンスだった。その意味で死というは意味を持たない。したがって死は恐れることではないのだ。
死を恐れず、「今」は自分の可能性をただ応援すること、そういう生き方を続けることだ。

すべてのものは二度作られる。人の「理想」が現実を作り上げる。これも忘れてはならない。

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