USJでも実証された数学マーケティングの力
前半のマーケター森岡さんのパートは読みやすかったのですが、後半のリサーチャー今西さんのパートになると、途端に読み進むのが難しくなりました。これは単純に数式が多くなったからです。
しかし、この本で言う「数学マーケティング」の力はよく分かります。数学の力を使って確率、統計、分析、予測により経営の意思決定をする重要性ですね。
確率、統計によって戦略を立て、感情を排除して実行することが大切だと著者は言います。熱に数字を込めるのではなく、数字に熱を込める、とも言います。
アートではなくサイエンスだから再現性がある、伝えることができる、ということだと思います。
こういうのが自分でできると、いいなあと思います。ただ、大概のことはある程度までできるような気がしますが、この数式を伴う「確率・統計」については、まったくできるような気がしません。
森岡さんは、72年生まれだから僕より6才年下。数学を愛するマーケターですが、米国P&Gに勤めていた時も、数学を駆使するマーケターはさすがに米国でもいなかったらしく、少し安心しました。