2018年1月8日月曜日

千の顔を持つ英雄 / ジョゼフ・キャンベル (1984)

この長大な神話からの引用によって著者が言いたいのは2つ。
  1. 英雄の神話は「日常世界から危険を冒して人為の遠く及ばぬ超自然的な領域に出掛ける。出掛けた領域で超人的な力に遭遇し決定的な勝利を収める。そして英雄はかれに従う者たちに恩恵を授ける力をえて、この不思議な冒険から帰還する。」という形式によって成り立っている。
  2. 英雄はあらゆるところに偏在し千の顔を持っている。すなわち、それは現代の我々においても内在している。
と理解しました。

引用されている神話がすべて1つ目のような形式を取っているとは思えませんが、典型的な物語の形式としてはそうかなと思います。
我々は人生の旅において、何らかの印象的な事象に立ち向かい、それを克服することによって成長し、新しい未来やリーダーシップを得る、そういうことかもしれません。

ちなみに、ギリシャやローマ、イギリスの神話より、釈迦などの東洋の物語により共感を感じました。

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