2018年9月9日日曜日

世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」 / 木村 泰司 (2017)

タイトルがイヤですね。でも出版社によるこのタイトルのつけ方が絶妙で、ベストセラーになっているのでしょう。

著者は「美術は見るものではなく読むもの」と言います。時代背景や歴史を知ったうえでその絵画を見、絵画に表そうとしている意味を解釈する、といったことが絵画鑑賞だということですね。
それが全てだとは思いませんが、歴史の流れの中の位置づけを知っておくと、より面白みが増すのは確かです。

僕は絵を見るのは大好きなのですが、タイトルや画家名や何とか派、というのが全く頭に入らないんですね。 でも、この本と、前に読んだ「鑑賞のための西洋美術史入門」(早坂優子著)のおかげで、だいぶ理解が進みました。「鑑賞のための西洋美術史入門」はカラーで絵がたくさんありますが、この本は、その時代の経済状況や国際状況が書かれてあるところが優っています。

グローバルなビジネスエリートになるためには、西洋だけでなく、東洋、とりわけ自国の美術史も理解する必要があると思いますので、出版社にはそちらもよろしくお願いしたいところです。

2018年注目の教養「西洋美術史」の面白さに迫る

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