明治時代にはまだ色濃く「武士の世」が残っていて、列強の侵略を受けなかったのは武士道があったからだと、強く信じていたのでしょう。中国との対比において、そう信じることもできます。
西郷隆盛は武士身分の廃止に反対したようですが、慧眼とも言えます。しかし、諸外国に負けないためには避けては通れないことだったとも言えます。
- 義ー誠実と正義
- 勇気ー大胆さと忍耐の精神
- 仁「慈悲心」―人の苦しみを感じる心
幕府側も朝廷側もいずれも武士だったわけで、忠実に武士たらんとした競争が維新の原動力になったのかもしれません。
現代に生きる我々は、胆力や、自分への厳しさという武士の精神に思いを致し、同じ日本人として受け継ぐことが必要でしょう。
なお、訳者の倉田さんは高松大手前の先生ということで、少し親近感を感じました。
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