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私たちはどこで間違えたのか
著者の主張は次のようなものです。
- 1940年台に革新官僚が作った戦時統制経済体制が、戦後の復興や高度経済成長の基盤になった。統制型の経済と、垂直統合型の重化学工業は相性が良く、80年代まではうまくいっていた。
復興期においては、傾斜生産方式や、為替、資金の政府統制などで経済を支えていった。 - (80年代のバブル期について痛烈な批判を浴びせていますが、それは置いておいて)
- 90年代以降のIT革命で、水平分業型の企業が勃興し、台湾や韓国や中国の下請けが力をつけてきた。その時代の変化に日本企業は全く立ち遅れてしまった。
目指すべきはアップルのように、水平分業により、付加価値が高い得意分野で戦うべきだったのではないか。
かといって、今からチャンスはあるのか?全て手遅れのようにも思えてなりません。
戦後自由型の経済(アメリカ)が繁栄している中で、統制型の経済(日本、西ドイツ)が実力をつけ、統制型の経済がまさに自由型の経済を抜き去ったその時に、自由型の経済はIT革命を起こし、新たな統制型の経済(中国)と結び、大逆転をした。中国を避け、アメリカ型を指向すべきか、あるいは中国と真っ向勝負するか。その2択しかないのだろうか?
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